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執筆者の写真chisartphoto たけだ ちさ

年長の頃に『絵描くの苦手ですよね』と言われた次男が一年生で銀賞をとった話


<関西・大阪出張撮影 フォトグラファーたけだ ちさ>



夏休みの宿題で描いた絵が兄弟揃って金賞、銀賞と入賞しました。

題の通り1年前保育所の先生に『絵描くの苦手ですよね』と言われた子どもの絵が上達したのは何故だろうと考え、辿り着いた内容をまとめました。

少しのポイントで子どもの絵は上達するし描くことが楽しくなります。


「うちの子絵描くの好きなんかな?絵描くの楽しそうやし上手くなってもっと好きになって欲しいな」という想いの親御さんががおられたら良ければご参考になさって下さい。


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1.体験と描きたい想い

まずは何を描くか。うちの兄弟は夏休みにお友達のお家にお泊まりして琵琶湖で遊んだことをテーマにしました。夏休み最大のイベントで親子ともに楽しかった思い出。やっぱり「楽しかった」体験や「好きなもの」を描くのは大切。

気持ちが伝わるかどうかだから。また好きなものなら最後まで描き上げられます。

子供が「終わり」と思っても大人が見ると「ここ塗ってないよ」という所があったりします。そういう時でも好きなもの、自分の気持ちの込めた絵なら丁寧に向き合えるのではないでしょうか。



2.観察する力

実は保育所の先生に「絵描くの苦手ですよね」と言われた時点で次男は絵が苦手とは私は思っていませんでした。

「昨日の遠足の絵を描きましょう」とバクッと言われても目の前に何もないので次男は手が進まないんだろうなと思っていました。

目の前に描くものがあれば、しっかり形を見てそれと分かるものが描ける子なので、今回は写真を見ながらひとつずつ描いていきました。

写真や実物を見てもなかなか難しい時は形を分解して解説すると分かりやすい場合があります。

大きな丸、小さな丸、三角、四角、それらの集まりで結構いろんなものがかけたりします。

また、「海は青」と言っても「他の色も混ざってない?」「模様みたいなのが見える?どんな模様?」と一緒に観察します。


よーく見て、子供と一緒に気づきがあれば良いですね。



3.技法的なこと

知らないと出来ない絵を描くときの技法的なことですが、雲はクレヨンで描いて、その上に水色の絵の具で空を塗ると雲が出現する!とか

水しぶきを描くときに筆を振って表現するなどをアドバイスしました。

また、描き始める時には「大きく描くんやでー、はみ出てもいいんやで。一番伝えたいことは真ん中に大きくやで」と話しています。

私も小さい頃はそんな発想がなかったけど、筆以外のもの(手、スポンジ、歯ブラシ等)で描いても良いし、色を塗るときに何で色塗るのが一番効果的かな?と一緒に考えるのも良いですね。

「絵画 技法  一覧」など検索するとデカルコマニーやフロッタージュなど色んな技法が出てくるので、

お家遊びの一つにしてみると、その後子どもが絵を描く時に「そういえばこんなやり方あったな」と知識の一つになり、より描くのが楽しくなるのではないでしょうか。引き出しは多い方が良いですよね。


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書き出してみると、大したことは書いていませんが、こんな感じで子供と一緒に絵を描いています。



大人が何も言わなくても絵ばっかり描いている天才タイプの子に言わずもがなの内容だと思うし、そういうのを指導されなくても出来て私たちが思いも付かない発想で絵が描ける子は本当にすごいと思います。


私はそういうタイプではなかったし、人生の岐路でいつも安定した生活が出来る選択肢を選んできました。


下の子どもが小学校に上がり、これからは目の前の撮影だけでなく、アートに関する活動や子どもたちにモノづくりの楽しさを伝える機会が作れたらいいなと考えています。


先入観を一度捨てて考えてみる、頭に思い描いたことを現実に作っていく作業。

そういったクリエイティブな力はこれから生きていくのに必要な力だと思うので (^^)


少しでも誰かの役に立てれば幸いです。





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